金クロは通常営業だったので出かけません。
つことで去年の漫画で良かったやつ。678冊購入。小説買うと未読率が高くなるので殆ど買わなかった。だから結構消化済。

わあい、杉山敏のオリジナルパニックホラー。やっぱ人間が基本最善手を打とうとする物語は良い。しかし相手がその上を行く。ナマケモノのスペックが高すぎ。さすが作者のお気に入り。連載はもう完結しているので全2巻になると思われる。
ところで最善手を打つ物語が好きとすると、対立するのは人間が愚かなパニックものですがー。例えば昔チャンピオンでやってたBMが、部を重ねるごとに起点となる出来事の知能指数が下がっていくのがワリと嫌いで。で、その作者が原作やっているヤツ。2巻の作者コメントに「嫌な人間描くのは大スキ もう、ヤなヤツばっかり描いてたい…。」てあって。あ、わざとそう描いているんだって、軽く衝撃を受けました。そうなんだー。はてー、これは何きっかけで買ったんだっけ。女子が男子に柔道で挑むヤツ。才能と努力と成長と。好きな要素ですね。元々は同人で細々とM向けエロCG出してた人だけど、妙に少年バトル漫画しているストーリーがバズって大ブレイク。商業漫画化、エロアニメ化、エロゲ化と展開しつつ、自らは原作として一般漫画デビュー。エロを被ったバトル漫画として事前の期待通りのものをお出しされて、やっぱり人気に。最新話がUPされるごとにニコ動が落ちたり、ツイッターのトレンド上位に来たりした。あとエロ寄りだったので、どこかのマンガ投票のエントリーから外されもした。良くも悪くも2021年を代表する一冊。一人で読むより他人のコメントとか読みながら自分も読むのが楽しいタイプの作品。HOTELに代表されるBoichiのSF短編が電子書籍化してくれましたわあ。未単行本化の短編も追加して増量しているので2冊に分かれてます。連載終了後に載ったオリジンの読み切りも入っているのがうれしい。たらちねジョンねー。前作があんまり好きじゃなかったから買うの迷ったんだけど、断然買って正解だった。前作のメガロポリス・ノックダウンが終わった後、作者が自主的にニコ動で続編を連載。それが目に留まってゲーム系のwebサイトでさらに連載し直しになったもの。一回書いたものを直しているので作画カロリーが結構高い。webサイトの方を先に見たので絵の進化に驚いてしまった。単行本化に当たり、さらに少し書き足しされてる。悪女系はスカッとさせてナンボですねー。これは本人がきちんと努力してるタイプなのも良い。
ところでWeb小説原作モノは今年も大量に出てますな。むかーしJ-RPGが大量製造されてた時代も批判的な言説があったけど、売れるっつーことは受け入れられてるつーことでしょ。よろしいんじゃないですかねー。俺も結構買っているし。番外というか。俺が読んだのが去年なんだから、しゃーあんめえ。アガサ・クリスティーを読んだことのない作者が、全部読んで感想を書いた本。気に入った本をオススメする時の筆致が素晴らしい。特にミス・マープルシリーズが白眉。もうミス・マープルがバトル漫画の勝ち確キャラにしか見えない。助っ人で登場した瞬間に逆転が約束されるキャラ。そら探偵役なのだから勝ち確だし、そもそも主人公ですけれど。テーマソングすら聞こえそう。ただし俺の脳内に響く音楽はターミネーター。デデンデンデデン。